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【内科コラム】“ペットボトル症候群”とは?甘い飲料に潜む意外なリスク
暑い季節になると、スポーツドリンクやジュースなどの甘い飲み物を手に取る機会が増えます。
しかしその飲み方によっては、「ペットボトル症候群」と呼ばれる危険な状態を引き起こすことがあります。
「水分補給のつもりが、体調を崩してしまう」――そんな事態を防ぐために、正しい知識を知っておきましょう。
≪ペットボトル症候群とは?≫
正式には「清涼飲料水ケトーシス」と呼ばれ、糖分を多く含む飲料を過剰に摂取することで、急激に血糖値が上昇し、体に異常が起こる状態です。
特に以下のようなケースで起こりやすいとされています。
・のどが渇くため、甘い飲み物を頻繁に飲む
・1日に何本もペットボトル飲料を摂取する
・食事が不規則で、飲み物に頼っている
なぜ起こるの?
甘い飲み物には大量の糖分が含まれています。
例えば、500mlの清涼飲料水には角砂糖10〜15個分の糖分が含まれていることもあります。
これを繰り返し摂取すると、
・血糖値が急上昇
・インスリンが大量に分泌
・それでも処理しきれず高血糖状態に
最終的に体が異常な状態に陥ります。
主な症状
ペットボトル症候群では、以下のような症状が現れます。
・強いのどの渇き
・大量の水分摂取
・尿の回数が増える
・体重減少
・だるさ・倦怠感
さらに進行すると、
・吐き気・腹痛
・意識障害
緊急受診が必要になることもあります。
≪糖尿病との関係≫
この状態は、糖尿病と深く関係しています。
・もともと糖尿病の方が悪化するケース
・隠れていた糖尿病が発見されるケース
若い世代でも発症することがあるのが特徴です。
≪よくある誤解≫
❌「スポーツドリンクは体に良いから安心」
確かに運動時には有効ですが、日常的に飲み続けると糖分過多になります
❌「のどが渇いているから体が求めている」
実際には、高血糖によってのどが渇いている可能性があります。
≪予防のポイント≫
① 水分補給は水・お茶を基本に
日常の水分補給は無糖飲料を選びましょう
② 甘い飲み物は“特別な時だけ”
運動後・体調不良時など、必要な場面に限定することが重要です。
③ ラベルを確認する習慣を
「炭水化物(糖質)」の表示を見ることで、知らないうちの過剰摂取を防げます
④ のどの渇きが続く場合は要注意
・水を飲んでも渇きが収まらない
・トイレが近い
このような場合は受診を検討してください。
≪こんな方は特に注意≫
・若年層(10代〜30代)
・外仕事・運動量が多い方
・食事が不規則な方
・健康診断で血糖値を指摘されたことがある方
≪まとめ≫
ペットボトル症候群は、身近な習慣が原因で起こる病気です。
✔ 甘い飲み物の摂りすぎに注意
✔ 水分補給は水・お茶が基本
✔ 異常な症状は見逃さない
この3つを意識することで、予防が可能です。
当院では、糖尿病や生活習慣病の早期発見・管理を行っています。
「最近のどが渇く」「体調がすぐれない」といった症状がある方は、お気軽にご相談ください。
早めの対応が重症化を防ぎます。
【監修】
あんの循環器・総合クリニック
医師 藤谷 薫(内科)