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骨太外来について

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、骨の密度が低下し、骨がもろくなる病気です。
特に高齢者や閉経後の女性に多く、転倒などの軽い衝撃で骨折しやすくなります。
骨折しやすい部位として、腰椎(背骨)、大腿骨(太ももの付け根)、橈骨(手首)などが挙げられます。
当院の骨太外来では、骨密度の測定や生活習慣の指導、適切な治療法の提案を通じて、患者様の骨の健康を守るサポートを行っています。
予防・早期発見・適切な治療を徹底し、骨折による寝たきりを防ぐことを目的としています。

骨太外来では、以下のような骨の健康に関する疾患や症状に対応しています。
・骨粗鬆症(加齢やホルモンバランスの変化による骨密度の低下)
・閉経後骨粗鬆症(閉経後の女性に多いホルモン低下に伴う骨量減少)
・骨折リスクが高い方(転倒の危険がある高齢者、過去に骨折歴がある方)
・ステロイド性骨粗鬆症(長期間のステロイド使用による骨の脆弱化)
・慢性的なカルシウム・ビタミンD不足
骨の健康が気になる方は、早めの検査・診断をおすすめします。

骨粗鬆症の主な原因

・加齢による骨量の減少
・閉経後のエストロゲン(女性ホルモン)低下
・カルシウムやビタミンDの不足
・運動不足による骨の脆弱化
・過度な喫煙・飲酒
・長期間のステロイド使用

骨粗鬆症の症状

初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、進行すると次のような症状が現れることがあります。

・背中や腰の痛み
・身長が縮む(骨の圧迫骨折による)
・軽い転倒で骨折しやすくなる
・姿勢が前かがみになる(円背)

骨粗鬆症の予防と治療

骨粗鬆症は予防・早期発見が重要です。年に1度の骨粗鬆症検査を受けましょう。


食事療法(カルシウム・ビタミンD・ビタミンKの摂取)
運動療法(適度な負荷のかかる運動で骨密度を維持)
薬物療法(骨吸収を抑える薬・骨形成を促進する薬)
生活習慣の改善(禁煙・適度な日光浴・過度なアルコール摂取の制限)

年齢を重ね70歳を過ぎると、大腿骨頸部骨折が急激に増えます。(女性が男性の約2倍) 結果、ADL(日常生活動作)が低下し、健康寿命が短くなってしまいます。


にもかかわらず、2021年度の骨粗鬆症検診受診率は全国平均で5%程ととても低く問題視されています。
山口県は更にその半分程度で、いかに骨粗鬆症の認知度が低いかがうかがわれます。
年に一度は骨粗鬆症検診を受け早期発見⇒早期治療により、
骨折を予防(一次骨折予防)する事が大変重要となります。

2021年度(令和3年度)の骨粗鬆症検診の受診率は全国平均で5.3%程度と低く、課題とされています。
■ 各都道府県の骨粗鬆症検診率(棒グラフ・全国平均5.3%)


また、一度どちらかの大腿骨頸部骨折を起こすと、反対側の骨折のリスクが約17倍になるとの報告もあり、次なる骨折(二次性骨折)の予防も必要となります。


治療法は、以下の組み合わせとなります。
・食事療法(カルシウム・ビタミンD・ビタミンKの摂取。)
・運動療法(適度な骨への負荷のかかる運動で、骨密度を維持。)
・薬物療法(年齢に応じた骨吸収を抑える薬・骨形成を促進する薬・カルシウムの吸収を良くする薬等の服薬や注射。)
・生活習慣の改善(禁煙・適度な日光浴・適度なアルコール摂取の制限。)