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【内科コラム】新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行に備える
1. 冬に注意したい「新型コロナ」と「季節性インフルエンザ」
秋から冬にかけては、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症が流行しやすい季節です。
特にここ数年は、両方のウイルスが同時に流行(同時流行)する可能性が指摘されています。どちらの感染症も発熱や咳、倦怠感など似た症状を引き起こすため、区別が難しく、医療機関の受診の遅れにつながることもあります。
今回は、内科医の視点から「新型コロナとインフルエンザの違い」や「同時流行への備え方」を解説します。
2. 新型コロナとインフルエンザの違い
| 項目 | 新型コロナウイルス感染症 | 季節性インフルエンザ |
| 原因ウイルス | SARS-CoV-2(コロナウイルス) | インフルエンザウイルスA型・B型 |
| 潜伏期間 | 1〜10日(平均3〜5日) | 1〜3日 |
| 主な症状 | 発熱、咳、喉の痛み、倦怠感、嗅覚・味覚障害など | 高熱、関節痛、筋肉痛、倦怠感など |
| 重症化リスク | 高齢者、基礎疾患のある方、免疫力低下の方 | 高齢者、乳幼児、妊婦など |
| 予防法 | ワクチン接種・マスク・換気・手洗い | ワクチン接種・手洗い・咳エチケット |
いずれも呼吸器感染症であり、感染経路は「飛沫感染」「接触感染」「エアロゾル感染」が中心です。
症状だけで見分けることは難しいため、内科での検査による診断が重要です。
3. 新型コロナとインフルの「同時流行」とは?
「同時流行」とは、同じ時期に新型コロナとインフルエンザが同時に広がることを指します。
2024年以降、マスク着用や手洗いなどの感染対策が緩んだことで、インフルエンザの患者数が急増しています。さらに、新型コロナも周期的な流行を繰り返しており、同時に感染者が増える冬季シーズンは特に注意が必要です。両方に感染する「同時感染(二重感染)」の報告もあり、その場合は症状が強く出たり、回復が遅くなることがあります。
4. 同時流行に備えるためにできること
① ワクチン接種を受けましょう
≪ インフルエンザワクチン≫
毎年型が変わるため、シーズン前(10〜12月頃)に接種するのが効果的です。発症や重症化を防ぐ効果が期待できます。
≪ 新型コロナワクチン≫
最新の株に対応したワクチン接種を受けることで、感染予防・重症化予防の両面で有効です。両方のワクチンは同時接種も可能ですので、医師に相談の上でスケジュールを調整しましょう。
② 基本的な感染対策を続ける
・外出後の手洗い・うがいを徹底する
・室内の定期的な換気を行う
・咳やくしゃみの際はマスク・ティッシュで口を覆う
・人が多い場所ではマスク着用を心がける
これらはインフルエンザ・新型コロナのどちらにも有効な対策です。
③ 規則正しい生活で免疫力を保つ
・栄養バランスの良い食事(特にビタミンC・D、たんぱく質を意識)
・十分な睡眠(6〜7時間)
・軽い運動(ウォーキングなど)で体力を維持
免疫力を高めることは、感染しにくい体を作る基本です。
④ 体調不良を感じたら、早めに内科を受診
発熱・喉の痛み・倦怠感などがある場合は、新型コロナ・インフルエンザ両方の検査が可能な内科を早めに受診しましょう。当院では、発熱外来を設けており、症状に応じて「抗原検査」や「PCR検査」を行い、迅速な診断と治療を行っています。
5. まとめ:正しく備えて冬の感染拡大を防ぐ
新型コロナとインフルエンザは、症状が似ているため混同されやすいですが、重症化リスクや治療法は異なります。
今冬の同時流行に備えて、
・ワクチン接種
・基本的な感染対策
・規則正しい生活
・体調不良時の早期受診
を心がけることが、自分と周囲を守る最善の対策です。
当院では、インフルエンザ予防接種・新型コロナワクチン接種・発熱外来を行っております。感染拡大が本格化する前に、ぜひご相談ください。