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【いびき外来コラム①】肥満といびきの関係性 減量だけで解決する?
「最近いびきがひどいと言われた」「ダイエットすれば治るかな…?」
そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
いびきと肥満には深い関係があります。しかし、単に体重を減らすだけでいびきが改善するとは限らないのが現実です。
このコラムでは、肥満といびきの関係性、そして減量だけで本当に解決できるのかについて、医師の視点からわかりやすく解説します。
いびきとは?|まずは基本をチェック
いびきは、睡眠中に空気の通り道(上気道)が狭くなり、呼吸のたびに粘膜が振動して音が出る現象です。
一時的ないびきなら問題ありませんが、慢性的に続く場合は睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの可能性もあり、注意が必要です。
肥満がいびきを引き起こす理由とは?
肥満がいびきの原因になるのは、以下のような理由によります。
- 首まわりの脂肪が気道を圧迫する
体重が増えると、喉や首まわりにも脂肪がつきやすくなります。その結果、気道が狭くなり、空気の流れが悪くなっていびきが出やすくなります。 - 横隔膜や胸の圧迫で呼吸が浅くなる
お腹周りに脂肪がたまると、横隔膜や胸の動きが制限され、呼吸が浅くなります。これもいびきの一因になります。 - 睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクが上がる
肥満は、睡眠時無呼吸症候群の大きなリスク因子です。睡眠中に何度も無呼吸状態が起こり、いびきとともに日中の眠気・倦怠感などの症状が出る場合があります。
減量すればいびきは治るのか?
適度なダイエットによって喉周辺の脂肪が減り、気道が広がることでいびきが改善するケースは多くあります。特に、軽度のいびきや無呼吸であれば、減量が非常に有効です。
しかし、以下のようなケースでは、体重を減らしてもいびきが改善しないことがあります。
・顎が小さい・後退しているなどの骨格的要因
・扁桃肥大やアデノイド肥大
・鼻づまり(アレルギー性鼻炎・鼻中隔弯曲など)
・加齢や筋力低下による気道のたるみ
・アルコールや睡眠薬の影響
このような場合は、いびきの原因を正確に診断し、適切な治療を組み合わせることが大切です。
いびきの治療法は?
いびきの治療は、原因や重症度に応じて様々です。以下のような方法があります。
・生活習慣の改善(減量・禁酒・睡眠姿勢の工夫など)
・CPAP(シーパップ)療法:睡眠時無呼吸症候群に対する標準治療
・マウスピース(スリープスプリント):軽度~中等度のいびき・無呼吸に有効
・鼻や喉の手術:構造的な問題がある場合に適応
・鼻炎やアレルギーの治療
まとめ|まずは専門医による正確な診断を
いびきは、「単なる睡眠中の音」ではなく、健康リスクのサインかもしれません。
確かに肥満は大きな原因の一つですが、いびきの背景には複数の要因が重なっている場合も多く、減量だけでは解決しないケースもあります。
当院のいびき外来では、睡眠の専門医がしっかりと原因を特定し、最適な治療法をご提案します。
「最近いびきがひどくなった」「日中も眠気が取れない」などのお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。