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【整形外科コラム】ぎっくり腰になったらまず何をすべき?応急処置と受診の目安を整形外科医が解説
「急に腰が痛くなって動けない」
「朝、顔を洗おうとして激痛が走った」
「ぎっくり腰かもしれないけど、どう対処すればいい?」
いわゆる“ぎっくり腰”は、正式には 急性腰痛症 と呼ばれます。突然起こる強い腰の痛みが特徴で、誰にでも起こりうる身近な疾患です。
この記事では、ぎっくり腰になった直後の応急処置、やってはいけないこと、受診の目安について整形外科の視点から解説します。
ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰は、腰の筋肉や靱帯、関節などに急激な負担がかかることで炎症が起こる状態です。
原因として多いのは、「重い物を持ち上げた」「中腰の姿勢が続いた」「くしゃみをした瞬間」「長時間のデスクワーク」などです。レントゲンで異常が見つからないことも多いですが、痛みは非常に強いのが特徴です。
ぎっくり腰になったらまずやるべきこと
① 無理に動かない(安静)
痛みが強い急性期(発症から1~2日)は、無理に動かず楽な姿勢で休みましょう。
横向きで膝を軽く曲げる姿勢が楽なことが多いです。
② 冷やす(発症直後)
炎症が強い初期は、保冷剤などで10〜15分程度冷やします。
※長時間の冷却は避けましょう。
③ 痛みが落ち着いたら徐々に動く
最近の研究では、長期間の安静は回復を遅らせることがわかっています。
痛みが少し和らいだら、無理のない範囲で日常生活を再開することが大切です。
やってはいけないこと
・強くマッサージする
・無理にストレッチする
・痛みを我慢して運動する
・すぐに温める(急性期)
誤った対処は悪化の原因になります。
受診の目安|こんな症状は整形外科へ
次の症状がある場合は早めに受診してください。
・足にしびれがある
・足に力が入りにくい
・排尿・排便がしづらい
・痛みが1週間以上続く
・何度もぎっくり腰を繰り返している
中には、椎間板ヘルニアなどの疾患が隠れていることもあります。
整形外科で行う検査・治療
検査
・問診・触診
・レントゲン検査
・必要に応じてMRI
治療
・消炎鎮痛薬
・湿布・外用薬
・コルセット
・物理療法
・リハビリ指導
症状や原因に応じて適切な治療を行います。
ぎっくり腰を繰り返さないために
再発予防には、体幹筋の強化・姿勢改善・長時間同じ姿勢を避ける・適度な運動が重要です。
整形外科では、リハビリ指導を通じて再発予防もサポートします。
まとめ|ぎっくり腰は正しい初期対応が大切
ぎっくり腰になったら、無理に動かない・初期は冷やす・痛みが落ち着いたら徐々に動く。そして、しびれがある、痛みが長引く、不安がある。このような場合は、整形外科へご相談ください。早期の適切な対応が、早期回復と再発予防につながります。