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【内科コラム】動脈硬化は何歳から始まる?予防に必要なこと

1. 動脈硬化とは?
動脈硬化とは、血管の壁が硬くなり、血液の通り道が狭くなる状態を指します。本来しなやかで弾力のある動脈が、加齢や生活習慣の影響で厚く・硬くなり、血液の流れが悪くなることで、心筋梗塞・脳梗塞・狭心症などの重大な病気の原因になります。
特に日本では、動脈硬化が原因で起こる心疾患や脳血管疾患が死亡原因の上位を占めており、早めの対策が非常に重要です。

2. 動脈硬化は何歳から始まる?
「動脈硬化=高齢者の病気」と思われがちですが、実はそうではありません。
◎実は20代から始まっていることも
研究では、20代・30代の若い世代でも血管の内側(内膜)に脂肪が沈着し始めていることが確認されています。この段階では自覚症状はありませんが、食生活の乱れや運動不足などが重なると、徐々に進行します。
◎40代以降は要注意
40歳を過ぎると、血管の老化が加速します。特に以下のような方は、動脈硬化が進みやすいため注意が必要です。
・血圧が高め
・コレステロールや中性脂肪が高い
・喫煙・飲酒習慣がある
・糖尿病・肥満がある
・運動不足
つまり、動脈硬化は「中高年からの病気」ではなく、若いうちから始まり、生活習慣によって進行する病気なのです。

3. 動脈硬化を進行させる主な原因
①高血圧
血管の壁に強い圧力がかかることで、血管内皮が傷つきやすくなります。
②脂質異常(高コレステロール・中性脂肪)
血液中の脂質が多いと、血管内に脂肪が沈着し、プラーク(脂肪の塊)が形成されます。
③高血糖
糖尿病や血糖値の高い状態が続くと、血管がもろくなり、動脈硬化を促進します。
喫煙・飲酒
タバコのニコチンやアルコールの過剰摂取は、血管を収縮させて血流を悪化させます。
ストレス・睡眠不足
自律神経が乱れ、血圧上昇やホルモンバランスの乱れを招きます。

4. 動脈硬化を予防するためにできること
① 食事の見直し
・揚げ物や脂っこい食事を控える
・塩分を減らし、野菜や魚を多く摂る
・食物繊維を意識的に摂る(海藻・きのこ・豆類)
・甘い飲み物・お菓子を控える
特に、青魚に含まれるEPA・DHAは血液をサラサラにする効果があり、動脈硬化の予防におすすめです。
② 適度な運動を続ける
ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を1日30分、週3回以上行うと、血流改善や脂質代謝の改善につながります。エレベーターではなく階段を使うなど、日常生活の中で体を動かす工夫も効果的です。
③ 禁煙・節酒を心がける
タバコは血管の老化を早める最大の要因の一つです。禁煙によって、数週間で血流が改善することも報告されています。
また、飲酒は週に2〜3回・1日1合程度までを目安にしましょう。
④ 睡眠とストレス管理
睡眠不足やストレスが続くと血圧やホルモンバランスが乱れ、動脈硬化を進行させます。6〜7時間の睡眠を心がけ、リラックスできる時間を持ちましょう。
⑤ 定期的に内科で健康チェックを
動脈硬化は自覚症状がほとんどないまま進行します。血圧、血糖、コレステロール値などを定期的にチェックし、異常があれば早めに対処することが大切です。

当院の内科では、動脈硬化のリスクを評価する血液検査・動脈硬化検査(ABI・CAVI)などを実施しています。気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

5. まとめ:動脈硬化は「若いころの生活」がカギを握る
動脈硬化は、誰でも20代から始まる可能性がある病気です。
しかし、生活習慣を整えることで進行を抑えることができます。
・バランスの取れた食事
・適度な運動
・禁煙・節酒
・定期的な健康チェック
これらを意識することで、将来の心臓病や脳卒中を予防することができます。健康診断の結果が気になる方、生活習慣を見直したい方は、ぜひ内科へご相談ください。