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【内科コラム】胃もたれ・胸やけが続くときに考えられる病気
「最近ずっと胃が重い」
「胸やけが続いている」
「市販薬を飲んでもよくならない」
このような症状が続いている場合、単なる消化不良ではなく、胃や食道の病気が隠れている可能性があります。
この記事では、胃もたれ・胸やけが続くときに考えられる主な病気や受診の目安について、内科医の視点で解説します。
【胃もたれ・胸やけとは?】
胃もたれ
胃の中に食べ物が長く残っているような不快感や膨満感。
胸やけ
みぞおちから胸にかけて焼けるような感覚。胃酸の逆流が原因になることが多い症状です。
これらが数日で治まらず、何週間も続く場合は注意が必要です。
【胃もたれ・胸やけが続くときに考えられる病気】
1. 逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流し、食道に炎症が起こる病気です。
≪主な症状≫
・胸やけ
・のどの違和感
・げっぷ
・横になると悪化
近年増加している病気で、生活習慣とも深く関係しています。
※バレット食道・・・逆流性食道炎によって、胃と食道の境目に慢性的に繰り返す炎症が生じることで、その部位の粘膜が胃の粘膜に置き換わる病気です。食道がんの発生リスクを高めるため、内視鏡検査による定期的な経過観察が必要です。
2. 慢性胃炎
胃の粘膜に慢性的な炎症がある状態です。
原因として、
・ヘリコバクター・ピロリ感染
・ストレス
・薬剤(鎮痛薬など)
などが挙げられます。
3. 胃潰瘍
胃の粘膜が深く傷ついた状態です。
≪症状≫
・みぞおちの痛み
・空腹時の痛み
・吐き気
放置すると出血することもあります。
4. 機能性ディスペプシア
検査では異常が見つからないのに、胃もたれや痛みが続く病気です。
若い方にも多く、ストレスとの関連が指摘されています。
5. 胃がん
初期には症状がほとんどありませんが、進行すると胃もたれや食欲不振が出ることがあります。
特に以下に当てはまる方は注意が必要です。
・40歳以上
・ピロリ菌感染歴がある
・家族に胃がんの既往がある
【すぐに受診すべき症状】
以下の症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
・吐血・黒い便
・急な体重減少
・強い腹痛
・貧血を指摘された
・症状が2週間以上続く
【検査について】
症状が続く場合、必要に応じて
・血液検査
・ピロリ菌検査
・胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)
を行います。
特に胃カメラは、重大な病気を早期発見するために重要な検査です。
胃もたれ・胸やけは「よくある症状」だからこそ注意。軽い症状と思っていても、背景に病気が隠れていることがあります。
・市販薬で改善しない
・何度も繰り返す
・不安がある
このような場合は、一度内科でご相談ください。