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【循環器内科コラム】足のむくみが続く方へ~もしかして心臓の病気のサインかも?~
「夕方になると靴がきつくなる」
「足がパンパンに腫れて、押すと跡が残る」
「マッサージしても、なかなか引かない」
そんな足のむくみ(浮腫)、ただの疲れや水分の取りすぎと思っていませんか?
実は、慢性的な足のむくみは、心臓の病気が隠れていることもある重要なサインです。
このコラムでは、足のむくみの原因を整理しながら、心不全などの循環器疾患との関連性、受診の目安についてわかりやすく解説します。
足のむくみとは?
足のむくみ(浮腫)とは、皮膚の下に余分な水分がたまって腫れている状態です。
特に、くるぶし・すね・ふくらはぎのあたりに症状が出やすく、
・指で押すとへこんで戻らない
・夕方〜夜にかけて強くなる
という特徴があります。
足のむくみの原因
足のむくみには、次のように大きく2つのパターンがあります:
◎一時的なむくみ(生理的な原因)
・立ちっぱなし・座りっぱなしの仕事
・塩分や水分の摂りすぎ
・生理前や妊娠中のホルモン変化
・運動不足や加齢による血流の低下
これらの場合は、休息や生活改善でむくみが解消することが多いです。
◎慢性的なむくみ(病的な原因)
2週間以上むくみが続いたり、徐々に悪化する場合は、以下の病気が原因になっている可能性があります。
| 疾患の種類 | 主な原因・特徴 |
| 心不全 | 心臓のポンプ機能が低下し、血液が滞ることで足に水分がたまる。 |
| 腎臓疾患 | 尿として水分をうまく排出できず、むくみが全身に広がる。 |
| 肝硬変 | 低アルブミン血症により、血液中の水分が外にしみ出す。 |
| 下肢静脈瘤・深部静脈血栓症 | 血流が滞って足に水分が溜まる。左右差が出ることも。 |
中でも心不全によるむくみは、命に関わることもあるため特に注意が必要です。
むくみと心臓の関係|「心不全」のサインかも?
◆ 心不全とは?
心不全は、心臓が全身に血液を送り出す力が低下した状態です。
初期症状は軽いため見逃されやすく、気づかないうちに進行することもあります。
◆ 心不全でむくみが起こる理由
血液の循環が悪くなり、足の静脈に血液がたまることで水分がしみ出し、むくみが発生します。
◆ 心臓が原因のむくみ|こんな症状がある方は要注意
以下のような症状が足のむくみと同時に見られる場合、心不全の可能性が考えられます:
・階段や坂道で息切れがする
・夜中に咳や息苦しさで目が覚める
・体重が急に増えた(数日で2~3kg以上)
・むくみが左右両足ともにある
・靴下の跡がくっきり残る
・だるさや倦怠感が続く
特に、むくみ+息切れ+体重増加は、心不全の三大サインとも言われます。
当てはまる方は、早めに循環器内科の受診をおすすめします。
検査について
循環器内科では、以下のような検査を行い、心臓の状態を評価します。
🔹 心電図
不整脈や心臓の負担の程度をチェック
🔹 心エコー(超音波検査)
心臓の動きや大きさ、血液の流れを観察。心不全の診断に不可欠
🔹 血液検査(BNP・NT-proBNPなど)
心臓にかかる負荷を数値で評価可能
🔹 胸部レントゲン
心臓の肥大や肺に水がたまっていないか確認
「たかがむくみ」と放置せず、まずは原因の特定を足のむくみはよくある症状の一つですが、心臓や腎臓など全身の病気のサインであることもあります。
特に、長期間続くむくみや、息切れ・倦怠感など他の症状を伴う場合は要注意です。
「年齢のせいかな」「立ち仕事だから仕方ない」と思わず、心臓や血流の状態を確認することが、病気の早期発見につながります。